072 複数サイトの解析
ホスト名+URLで解析してドメイン間のトップページを区別する
クロスドメイントラッキングのトラッキングコードを実装すると、各ドメインでホスト名以降のURLが共通している場合、同じページとして見なされます。例えば、以下のURLは「/」や「/index.html」として合算されます。
- https://impress.co.jp/index.html
- https://cart.dekiru.net/index.html
これでは分析に適さないデータとなってしまうため、両者を分けて集計できるように設定しましょう。方法としては、クロスドメイントラッキングを行っているプロパティ配下にあるビューでフィルタの設定を行います。
以下の手順においてフィルタの種類を[詳細]にした状態の、各項目の選択・入力内容は次の通りです。このように指定することで、ホスト名+URL(リクエストURI)が解析上の「ページ」として認識されます。
- フィールドA→引用A: [ホスト名]を選択し、「(.*)」と入力
- フィールドB→引用B: [リクエストURI]を選択し、「(.*)」と入力
- 出力先→構成: [リクエストURI]を選択し、「$A1$B1」と入力
管理 > フィルタ
1フィルタの名前と種類を設定する
2フィルタの詳細設定をして保存する
ポイント
- [行動]メニューの[サイトコンテンツ]→[すべてのページ]レポートは、ページのURLがディメンションになっています。この設定を行うことで、異なるドメインの「/index.html」が区別された状態で表示されます。ただし、実際のページを確認できるリンクは利用できなくなります。
クロスドメイントラッキングでは、異なるドメインの同一のページが合算されて計測されないよう、この設定を忘れないようにしましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。