075 その他の設定
セッションが切れる時間をカスタマイズする
セッションは、標準で計測できる数ある指標の中で、もっとも重要な指標と言えます。直帰率、新規セッション率、ページ/セッション、コンバージョン率など、割り算によってトラフィックの質を測定する指標は、すべてセッション数が母数となっているためです。
セッションはユーザーがサイトを訪問したときに始まります。そして、原則として30分間、サイト内でページビューやイベントを送信するなどの行動がないときに終了します。「なぜ30分なのか?」についての根拠は特になく、慣例的なものなので、30分でなければいけない、ということはありません。[管理]画面から、セッションが切れる(タイムアウトする)までの時間をカスタマイズ可能です。
管理 > トラッキング情報 > セッション設定
ポイント
- セッションのタイムアウトの範囲は最短1分〜最長4時間で、1分単位で設定できます。
- セッションのタイムアウトを短くすればセッション数は増え、長くすれば減ります。
- この設定を変更するケースはまれです。セッションが切れるまでの時間を変更すると、[ベンチマーク]レポートで表示できる同業種や類似規模のサイトとのパフォーマンスを比較しにくくなるなどの副作用があります。
データの継続性から考えると、むやみに変更しないほうがいい設定です。なるべくWeb解析の初期段階で設定しましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。