079 重要な指標
新規ユーザーとリピーターの違いを理解する
[ユーザー]メニューの[概要]レポートには、標準では「New Visitor」(新規ユーザー)と「Returning Visitor」(リピーター)という円グラフが表示されています。それぞれの正確な定義と、詳細な値が見られるレポートは以下の通りです。
New Visitor
過去2年以内にサイトを訪問したことのないユーザー(新規ユーザー)が、レポート期間にサイトを訪問した際にもたらしたセッション数。
Returning Visitor
過去2年以内にサイトを訪問したことのあるユーザー(リピーター)が、レポート期間にサイトを訪問した際にもたらしたセッション数。
例えば、過去に一度も自社サイトを訪問したことがないユーザーが、ある日の午前に訪問し、同日の午後にも訪問したとすると、その日のNew Visitorは1、Returning Visitorも1となります。
ユーザー > 行動 > 新規とリピーター
ポイント
- 上記の定義は、Googleアナリティクスが同一ユーザーを「過去2年以内に来訪したブラウザー」と識別することから発生しています。「過去2年」はブラウザーのラストヒット(訪問中の最後のヒット)から計算されるので、あるブラウザーが2018年3月1日の10:00に初回訪問を開始し、同日の11:45に同訪問での最後のヒットを送信した場合、Googleアナリティクスはこのユーザーを2020年3月1日の11:45まではReturning Visitorとして認識します。
ユーザーはCookieで識別されるので、ある人がいつもと違うブラウザーや違うデバイスで既訪のサイトにアクセスすれば、New Visitorとなります。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。