083 重要な指標
「セッション時間」を正しく理解する
「セッション時間」は、セッションの開始(最初のヒット)と終了(最後のヒット)のタイムスタンプの差として計算されます。この指標は[エンゲージメント]レポートなどで確認でき、ユーザーがどの程度、サイトを熱心に利用しているかを表していると考えられます。
ユーザー > 行動 > エンゲージメント
例えば、以下のような1つのセッションがあった場合、セッション時間は20分となります。ここで注意したいのは、最後のarticle.htmlを閲覧していた時間は技術的に取得できないため、セッション時間の算出上は無視されるということです。このセッションをもたらしたユーザーが探していたコンテンツが記事ページ(article.html)にあり、10分かけて熟読していたとしても、そこで離脱してしまうとセッション時間に含まれません。
- /index.html 10:00に表示(最初のヒット)
- /special.html 10:10に表示(2回目のヒット)
- /article.html 10:20に表示(3回目=最終のヒット)
ポイント
- 直帰したセッションのセッション時間は0秒です。
セッション時間はユーザーがサイト内で過ごした時間を表すため、サイトに対するロイヤリティの一端を示していると考えられます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。