085 重要な指標
「平均ページ滞在時間」を正しく理解する
「平均ページ滞在時間」はページに対する指標です。特定のページが表示された時刻と、セッション中の次のページが表示された時刻の差が、ページ滞在時間となります。平均ページ滞在時間は、全ユーザーのページ滞在時間の合計を、全体のページビュー数で割ることで求められます。[行動]メニューの[サイトコンテンツ]→[すべてのページ]レポートのほか、[ディレクトリ]レポートでは特定ディレクトリのページ全体を対象とした平均滞在時間を確認できます。
行動 > サイトコンテンツ > ディレクトリ
セッション時間と同様に、セッションの最終のヒットとなったページについては、ページ滞在時間を計算できません。そのため、平均ページ滞在時間の算出上は無視されます。
例えば、以下のような3つのセッションがあった場合、index.htmlは4ページビューありますが、滞在時間はセッション2と、セッション3と最初のヒットの2回分しか計算されません。そのため、滞在時間の合計は10分、母数となるページビューはセッション中の最終ヒットとならなかった回数である2となり、平均ページ滞在時間は10分÷2=5分となります。
- セッション1 index.html(?分滞在)
- セッション2 index.html(5分滞在)→article.html(?分滞在)
- セッション3 index.html(5分滞在)→article.html(10分滞在)→index.html(?分滞在)
平均ページ滞在時間は、ページを熟読した度合いを知るための指標として用いられますが、そのページで離脱した場合の滞在時間はわかりません。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。