096 重要な分析軸
Googleアナリティクスの参照元のくせを正しく理解する
Googleアナリティクスでは原則として、ユーザーの直近の訪問経路が参照元、メディア、チャネルとして記録されます。そのため、最初はリスティング広告経由でサイトを訪問したユーザーが、次のセッションでは自然検索から訪問した場合、そのユーザーが保持する参照元やメディアの情報は自然検索で上書きされます。よって、そのセッションからコンバージョンが発生した場合は、自然検索から発生したものとして記録されます。
ただし、この原則には例外があり、ダイレクトトラフィック(ノーリファラー)でサイトを訪問した場合は、直近の訪問経路を上書きしません。リスティング広告経由でサイトを訪問したユーザーがサイトをブックマークに追加するなどして、次のセッションではブックマークから(ダイレクトトラフィックとして)訪問した場合、そのユーザーの参照元やメディアはリスティング広告のままとなります。
ポイント
- この仕様は[集客]メニューの[ソーシャル]→[コンバージョン]、[コンバージョン]メニューの[マルチチャネル]配下、[アトリビューション]配下以外のすべてのレポートに適用されます。
原則としてコンバージョンは直近の訪問経路に紐付きますが、ダイレクトトラフィックであった場合は、その前の訪問経路に紐付くと覚えましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。