099 タグマネージャの用語
Googleタグマネージャの「トリガー」を理解する
Googleタグマネージャにおける「トリガー」とは、タグを動作させる条件のことです。Web解析の現場では、タグの動作を指して「発火」と表現することがありますが、タグを発火させる引き金となるのがトリガー、と考えると覚えやすいでしょう。
タグを作成しても、トリガーと紐付けなければ動作しません。ワザ017では、Googleアナリティクスの基本ページビュータグに対して「All Pages」(すべてのページ)というトリガーを選択していますが、これによってタグがサイト内の全ページで動作し、Googleアナリティクスにトラッキングビーコンを送信することになります。
ほかにも、リンクのクリックや経過時間(タイマー)、フォームの送信を条件にしたトリガーを作成でき、ページビューやイベントを計測するタグと紐付けて利用できます。例えば、PDFファイルのダウンロード数をイベントとして計測したい場合は、以下の画面にあるトリガーを作成し、イベントを発生させるタグと紐付けます。「Click URL」(クリックしたリンク先URL)の最後が「.pdf」に一致する、という条件をトリガーにしていることがわかると思います。
ポイント
- 本書の第9章「高度な分析」では、Googleタグマネージャの応用例を多数紹介しています。さまざまなトリガーを作成・設定する参考にしてください。
トリガーを工夫することで、ページのHTMLソースに手を加えることなくユーザーの特定のアクションを捕捉できるようになります。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。