106 ユーザーの分析

年齢や性別といったユーザー属性を把握する

ユーザー属性]配下には、[概要][年齢][性別]の3種類のレポートがあります。参照元やメディアと同様、セカンダリディメンションとしても、カスタムレポートのディメンションとしても利用できます。

使用画面ユーザー > ユーザー属性 > 概要

年齢や性別といったユーザー属性を把握する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

使用画面ユーザー > ユーザー属性 > 年齢

年齢や性別といったユーザー属性を把握する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

これらのレポートは、ターゲットとなるユーザーの年齢・性別が明確な場合に、特に参考になります。例えば、若い女性向けのアパレルを販売しているECサイトなら、[年齢]レポートのセカンダリディメンションとして[性別]を適用することで以下のような点を明確にできます。

①本当にターゲット(若い女性)がサイトを訪問しているか?

②ターゲット(若い女性)のコンバージョン率は、ほかの年齢・性別よりも十分に高いか?

③自分たちが想定していなかった、年齢・性別における隠れた重要セグメントはないか?

特に年齢・性別におけるターゲットがないサイトでも、③のような発見があるかもしれません。コンバージョン率が高い層に対して、リスティング広告やディスプレイ広告の年齢・性別ターゲティングを利用し、集中的に広告を掲載するといった施策が検討できるでしょう。

年齢や性別といったユーザー属性を把握する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

ポイント

  • [ユーザー属性]配下のレポートを利用するには、[管理]画面で[ユーザー属性レポートとインタレストカテゴリレポートの有効化]を行う必要があります(ワザ056を参照)。
  • 年齢・性別は、Googleが広告ネットワークやソーシャルネットワークを通じて類推したCookieごとのユーザー属性を、Googleアナリティクスにインポートすることで表示されます。
  • 年齢・性別を類推できないユーザーもサイトを訪問するため、これらのレポートで確認できるセッションはサイト全体のセッションよりも少なくなっています。

インターネットではユーザーの姿は見えませんが、年齢・性別のレポートからその姿を想像できます。