109 ユーザーの分析
計測対象サイト以外からのノイズが混ざっていないかを確認する
Googleアナリティクスでは、サイトに挿入したトラッキングコードをユーザーのブラウザーが読み込み、トラッキングビーコンを送信することでレポートが生成されます。この仕組みからすると、コードを挿入していない自社サイト以外へのアクセスが記録されるはずはない、と理解する方が多いと思います。
原理的には正しいのですが、実際のところ、自社サイト以外へのトラッキングビーコンもわずかながら混ざるケースがあります。例えば、以下のケースです。
「Google翻訳」などの翻訳サイト
翻訳サイトではページ全体を翻訳するとき、対象のURLを入力することがあります。そうした場合、ページのHTMLソースが翻訳サイト側に取り込まれ、そこでコードが「読まれる」ことがあり、自社サイト以外からのトラッキングビーコンがGoogleアナリティクスに記録されます。
自社のテスト環境にあるサイト
デザインやコンテンツの確認用に用意しているテスト環境には、本番環境と同じトラッキングコードが挿入されていることがあります。その場合、本番環境とは異なるホスト名のアクセスとして記録されます。
ユーザーがどのサイトにアクセスした(どのサイトからトラッキングビーコンを送信した)データに基づいているのかを調べるには、[ネットワーク]レポートでディメンションを[ホスト名]に切り替えます。
ユーザー > テクノロジー > ネットワーク
テスト環境からのアクセスがレポートに反映されないようにするには、ビューに対するフィルタを設定しましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。