120 集客状況の分析
Yahoo!プロモーション広告の効果を分析する
広告サービスとして「Yahoo!プロモーション広告」をサイトへの集客に利用している方も多いと思います。Yahoo!プロモーション広告にはGoogle AdWordsのようなアカウントのリンク設定がないため、標準ではメディアとして自然検索に分類され、正しい効果測定ができないばかりか、自然検索トラフィックのレポートも不正確になってしまいます。そこで、メールマガジンのようなカスタムキャンペーンによるトラッキングを行います。筆者のベストプラクティスは以下の通りです。
広告のリンク先URLにカスタムキャンペーンのパラメータを付与する
Yahoo!プロモーション広告の効果測定が可能になります。
utm_sourceパラメータには固定で「yahoo」を指定する
Yahoo!プロモーション広告とAdWordsを分離して集計できます。
utm_mediumパラメータには「cpc」または「display」を指定する
リスティング広告(スポンサードサーチ)のキャンペーンには「cpc」を指定し、Yahoo!プロモーション広告とYahoo!の自然検索トラフィックを分けて計測できるようにします。また、ディスプレイアドネットワーク(通称YDN)に掲載するキャンペーンには「display」を指定し、ディスプレイ広告として分類されるようにします。
utm_campaignパラメータにはキャンペーン名を指定する
同一のキャンペーンでYahoo!プロモーション広告を含む複数のメディアを利用する場合には、「2018summer」といった共通の識別子を指定します。キャンペーン全体と、その一部としてのYahoo!プロモーション広告の効果測定が可能になります。
utm_contentパラメータには広告グループ名を指定する
Yahoo!プロモーション広告における広告グループレベルでの効果測定が可能になります。
上記の方法に従ったYahoo!プロモーション広告のリンク先URLは以下のようになります。
https://dekiru.net/article.html?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc &utm_campaign=2018summer&utm_content=excel
utm_sourceパラメータの値として「yahoo」、utm_mediumパラメータの値として「cpc」、utm_campaignパラメータの値として「2018summer」、utm_contentパラメータの値として「excel」を指定している
Yahoo!プロモーション広告の効果測定は、手動でカスタムキャンペーンのパラメータを付与することで行います。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
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