121 サイト内行動の分析
よく見られている人気のページを知る
Googleアナリティクスにおける基本のレポートして筆頭に挙げられるのが、[行動]メニューの[サイトコンテンツ]配下にある[すべてのページ]レポートです。ここには、サイト内のページごとの指標が整理されています。
行動 > サイトコンテンツ > すべてのページ
各ページのパフォーマンスを読み取るうえでは、特に次の点に注目してみましょう。
ページビュー数の確認
「ページビュー数」が上位のページがサイト内で人気のページです。メディアサイトでは旬なコンテンツ、主要なコンテンツと言えます。
ページビュー数とページ別訪問数の比較
「ページ別訪問数」は、ページごとのセッション数を表す指標です。ページ別訪問数よりもページビュー数のほうが多い場合、1つのセッションの中で、そのページが何回も表示されていることを示しています。例えば、トップページが各コンテンツに到達するハブの役割を果たしている場合に見られ、以下のようなページ遷移をしたセッションでは、トップページのページ別訪問数は1、ページビュー数は3となります。
- トップページ→記事A→トップページ→記事B→トップページ→記事C
ページ別訪問数と閲覧開始数の比較
「閲覧開始数」は、ページへの訪問のうち閲覧開始となった(ランディングページとなった)数を表す指標です。セグメントの[自然検索トラフィック]を適用して自然検索トラフィックだけに絞り込んだ場合、閲覧開始数が多いページは、自然検索からの誘導に強いページということになります。逆に、閲覧開始数が少ないページは、サイト内の回遊によって訪問を受けているページとなります。
ページの価値
目標(コンバージョン)に値を設定している場合や、eコマーストラッキングを実施している場合は、「ページの価値」にデータが入ります。ページがどれだけ売り上げに貢献しているかを確認できます(ワザ122を参照)。
ポイント
- プライマリディメンションの[ページ]はページのURL(サイトのホスト名は除く)、[ページタイトル]はページのタイトル(<title>タグの内容)となります。
- ページビュー数だけを見るのではなく、ほかの指標と比較することでユーザーの行動を思い描き、サイトがどのように利用されているのかを想像しましょう。
[すべてのページ]レポートは、ユーザーがサイトに何を求めているのかを知る手がかりとなる基本的なレポートです。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。