122 サイト内行動の分析
売り上げに貢献しているページを見つける
サイト内の各ページについて、売り上げや利益への貢献度を計測したいというニーズは大きいはずです。これを知るための指標が、[すべてのページ]レポートの「ページの価値」です。
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「ページの価値」は、「そのページを閲覧したセッションから生まれた金銭的価値」÷「そのページが受けたセッションの数の合計」(=ページ別訪問数)から求められます。この「金銭的価値」とは、目標(コンバージョン)の値として入力した金額や、eコマーストラッキングにおける商品の売り上げなどです。以下の例で考えてみましょう。
- セッション1: detail.htmlを閲覧したが、コンバージョンはなかった
- セッション2: detail.htmlを閲覧し、目標の値が5,000円の資料請求を完了した
- セッション3: detail.htmlを閲覧したが、コンバージョンはなかった
- セッション4: detail.htmlを閲覧したが、コンバージョンはなかった
- セッション5: detail.htmlを閲覧し、収益合計が10,000円のトランザクションが発生した
この場合、detail.htmlの「ページの価値」は15,000円÷5=3,000円となります。
ポイント
- カートや決済情報の入力など、コンバージョンの導線にあるページの「ページの価値」は当然ながら高くなります。これらは除外して考えましょう。
「ページの価値」が高いページにトラフィックを誘導すれば、サイト全体の売り上げのパフォーマンスを改善できます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。