128 サイト内行動の分析

サイト内検索からユーザーのニーズを汲み取る

[ビュー設定]でサイト内検索についての設定を行うと、[サイト内検索]配下にあるレポートで利用状況を確認できるようになります。サイト内検索を利用するユーザーは全体から見れば一部ですが、利用したセッションは、そうでないセッションと比べてコンバージョン率が高いことがわかっており、筆者の経験では3倍程度にまで膨らむ事例が多くなっています。中でも[概要]レポートには多くの指標が表示されるため、以下の表で解説します。

使用画面行動 > サイト内検索 > 概要

サイト内検索からユーザーのニーズを汲み取る - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

[サイト内検索]配下の[概要]レポートに表示される指標

指標意味
サイト内検索を使用した訪問の割合サイト内検索を1回以上利用したセッション÷サイト全体のセッション。
検索を伴うセッションサイト内検索を1回以上利用したセッション。
検索回数の合計サイト内検索が利用された回数。同じセッション中に同一キーワードが複数回検索された場合は1回となる。
結果のページビュー/検索検索結果ページのページビュー数÷サイト内検索が利用された回数。
検索による離脱数の割合サイトを離脱する直前に行われた検索数÷サイト内検索を1回以上利用したセッション。
再検索数の割合ユーザーが検索を行った直後に再検索した回数。
検索後の時間ユーザーが検索を行ったあと、サイトに滞在した平均時間
平均検索深度検索結果から閲覧された平均ページ数。

サイト内検索で実際に検索されたキーワードは、[サイト内検索キーワード]レポートで確認できます。検索回数が多いキーワードは、サイトに求めている、もしくはうまく見つけられなかったコンテンツや商品であると考えられるため、必ずチェックしておきたい情報です。

使用画面行動 > サイト内検索 > サイト内検索キーワード

サイト内検索からユーザーのニーズを汲み取る - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

ポイント

  • [サイト内検索]配下のレポートを有効にするには、[管理]画面の[ビュー設定]でサイト内検索のトラッキングを有効にしておく必要があります(ワザ035を参照)。
  • サイト内検索の結果ページを特定の商品などの簡易的な一覧ページとして、メールマガジンやリスティング広告からのランディングページに指定することがあります。この場合、ユーザーがサイト内検索を利用していないにもかかわらず利用したかのように計測され、[サイト内検索]配下のレポートが不正確になるため、おすすめできません。
  • [サイト内検索]→[検索ページ]レポートでは、ユーザーがどのページからサイト内検索を開始したかがわかります。トップページ以外のページでの検索回数が多い場合、そのページで探していた情報が見つからなかった可能性があります。
  • [検索ページ]レポートの開始ページに「(entrance)」という項目がある場合、サイト内検索結果ページに直接ランディングしたことを意味しています。通常、そうしたことは起こらないので、サイト内検索の結果とは判断しないほうがいいでしょう。

サイト内検索数が多いキーワードは、関連するコンテンツや商品へのニーズが高いことを示しています。特集や品揃えの強化を検討しましょう。