132 コンバージョンの分析
コンバージョン導線からの離脱状況を把握する
リードジェネレーションサイトでの資料請求、ECサイトでの購入のいずれも、ワンクリックでは実現しません。多くの場合、以下のような決まったページ遷移をたどって実現します。
- 資料請求: 個人情報入力フォーム→入力内容確認ページ→サンキューページ
- 購入: カートページ→決済情報入力フォーム→購入完了ページ
「フォームやカートを表示したユーザーのうち、何人が資料請求や購入を完了したか?」の度合いのことをフォームの効率性と呼びますが、これを確認できるのが[目標到達プロセス]および[ゴールフロー]レポートです。目標ごとに、どの段階でどの程度の離脱が発生しているかを確認すれば、問題があるページを特定するヒントになります。[目標到達プロセス]は古いレポートでセグメントを適用できないため、通常は[ゴールフロー]レポートを利用してください。
コンバージョン > 目標 > ゴールフロー
ポイント
- 目標到達プロセスは、標準ではeコマースのトランザクションには設定できません。そのため、「購入完了ページの表示」を目標として設定すると同時に、「カートページの表示」「決済情報入力フォームの表示」などを目標到達プロセスのステップとして登録します。
- ECサイトにおけるフォームの効率性を本格的に分析したい場合は、拡張eコマースの設定(ワザ048を参照)を行ったうえで[決済行動]レポートを利用します。
目標到達プロセスは、目標値とあわせて必ず設定しておきましょう。コンバージョン導線に問題があった場合、その特定につながる情報を得られます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
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