157 サンプリングへの対処
サンプリングが発生したレポートに適切に対処する
サンプリングの発生時、レポートの精度をなるべく高めるには以下の2つの方法があります。
- [精度優先]を選択し、サンプリングのしきい値を50万セッションに設定する
- レポート期間を短くし、データの量をサンプリングのしきい値未満に抑える
1は次の手順で行い、2はレポート期間を調整して盾のアイコンが緑になるようにします。
ポイント
- サンプリングはプロパティ単位で行われます。よって、ビューに対するフィルタによってビューの集計対象となるセッション数を減らしても、根本的な解決にはなりません。
- トラッキングコードをカスタマイズし、データを収集するユーザーをランダムに選択することでセッション数を減らす方法もありますが、サンプリングをデータ収集時に行っているだけであり、やはり根本的な解決にはなりません。
- 有償版のGoogleアナリティクス360では、サンプリングのしきい値が1億セッションまで緩和されるほか、レポートをエクスポートすることで非サンプリングのデータを取得できます。
有償版ではサンプリングのしきい値が大幅に緩和されますが、無償版では[精度優先]の50万セッションが上限となります。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。