178 アラートの活用
サイトパフォーマンスの異常を自動的に通知する
Googleアナリティクスに毎日アクセスしてサイトの利用状況を確認したいと思っても、現実的には難しいという方もいると思います。せめて異常値があったときは、いち早く気付けるようにしておきたいものですが、そのようなニーズに応えるのが「カスタムアラート」機能です。
あらかじめ条件を設定しておくことで、指定したビューでその条件に該当する出来事があったときに、メールなどでアラートを送信します。以下の手順では、サイト全体の1日のセッション数が3万未満であった場合にメールで知らせるように設定しています。
カスタム > カスタムアラート
1[カスタムアラート]画面を表示する
2新しいカスタムアラートを作成する
3アラートの名前とメールの送信先を設定する
4メールアドレスを追加する
5アラートの条件を設定して保存する
ポイント
- 手順では[カスタム]メニューの[カスタムアラート]からアラートを作成していますが、[管理]画面の[カスタムアラート]から直接作成することもできます。
- アラートの対象となるトラフィックは、手順5にある[適用対象]でセグメントやディメンションを選択することで指定できます。自然検索トラフィックや特定のランディングページへのトラフィックで絞り込むことも可能です。
- アラートの条件はセッション、直帰率、コンバージョン率などの指標と、通知する基準値となる値で指定します。値に対して[%以上増加]などを指定することで、前日に比べて○%増加したなど、相対的な変化を通知することも可能です。
カスタムアラートはかなり細かい設定ができ、複数作成することも可能です。プラス側の異常値、マイナス側の異常値をそれぞれ設定しておきましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。