195 集客の施策
Search Consoleの表示回数とクリック率からSEOの課題を見つける
GoogleアナリティクスとリンクしたGoogle Search Consoleから得られるレポートを利用し、自社サイトのSEOにおける課題と伸びしろを見つける方法を紹介しましょう。以下のように[検索クエリ]レポートのデータをGoogleスプレットシートで加工していきます。
Googleアナリティクスでは5,000行以上あるレポートを一度にエクスポートできないため、以下の手順のようにフィルタで絞り込むか、複数回に分けてエクスポートする、レポート期間を短くする(データ量を減らす)といった方法をとります。
1レポートの行数をフィルタで絞り込む
集客 > Search Console > 検索クエリ
25,000行分を表示してエクスポートする
3Googleスプレッドシートでフィルタを設定する
4フィルタを適用したリストを並べ替える
こうして完成したリストは「Googleの検索結果での表示回数は多いが、ほとんどクリックが獲得できていない、自社サイトに関連した検索クエリの一覧」という意味になります。上記の例では「analytics」や「シリコンバレー」が関連性の高い検索クエリで、かつ課題が大きいことが理解できます。
ポイント
- Googleスプレッドシートのフィルタで平均掲載順位を10~20位に絞り込むと、「もう少しの努力で1ページ目に表示できそうなクエリ群」を把握できます。パンくずリストなどでサイト内リンクを集中させたり、オーガニックリンク(外部サイトからの自然な被リンク)を獲得したりする手間がリターンとして報われやすいクエリ群、とも言えるでしょう。
- ランディングページについて同様の分析を行うと、平均掲載順位は悪くないのにクリック率が悪いページがわかります。この場合はページのディスクリプションを修正するのが効果的なはずです。
Search Consoleのレポートは、そのまま見ていてもアクションにつなげにくい面があります。スプレッドシートで加工して知見を引き出しましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。