200 サイト改修の施策
ロイヤリティの高いユーザーが持つサイトへの期待値を知る
ユーザーの既訪問回数(セッションカウント)を軸とした分析では、その回数を「サイトに対するロイヤリティ」とするのも考え方の1つです。
[新規とリピーター]レポートには、定義上、既訪問回数が1回である新規ユーザーと、2回以上であるリピーターの2種類が存在します。しかし、リピーターの中には既訪問回数が2~3回といった、まだサイトに対するロイヤリティが高まっていないユーザーから、100回を超えるロイヤルユーザーまでが含まれていて、十分に細かいセグメントができているとはいえません。
そこで、「1回から3回」「4回から10回」「10回以上」のように、既訪問回数ごとに細かくカスタムセグメントを作成します。
設定内容
ユーザー 含める
セッション数 ≧4
AND
セッション数 ≦10
※既訪問回数が4〜10回の場合
これらのセグメントをさまざまなレポートに適用することで、ロイヤリティの高さによって閲覧するコンテンツや購入する商品が異なることを確認できるはずです。コンテンツであれば[行動]メニューの[サイトコンテンツ]→[すべてのページ]レポート、商品であればeコマーストラッキングを実装したうえで、[コンバージョン]メニューの[eコマース]配下のレポートを見てみましょう。傾向を把握できたら、以下のようなアクションに落とし込むことができます。
- 既訪問回数が少ないユーザーのセグメントからリマーケティングのユーザーリストを作成し、そのリストのユーザーが求める可能性の高い商品などを広告で訴求して再訪問を促進する。
- 高ロイヤリティユーザーが求めるコンテンツや商品を拡充する。
リピーターの中には、多様なロイヤリティを持つユーザーがひと括りにされています。セグメントで細分化し、ニーズの違いを可視化しましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。