205 サイト改修の施策
高収益動線を見つけてランディングページを改善する
サイト内のユーザー導線を分析したいニーズは、多くのWeb担当者が持っているでしょう。ユーザー導線に関する標準レポートには[ユーザーフロー]がありますが、あまり使い勝手が良いレポートではありません。筆者がよく利用しているのは、以下のカスタムレポートです。
カスタムレポートの設定内容
要素名 | 内容 |
---|---|
種類 | フラットテーブル |
ディメンション | ランディングページ |
2ページ目 | |
指標 | セッション |
目標(商品詳細ページ到達)の完了数 | |
目標(商品詳細ページ到達)のコンバージョン率 | |
目標(カート投入)の完了数 | |
目標(カート投入)のコンバージョン率 | |
目標(購入完了)の完了数 | |
目標(購入完了)のコンバージョン率 | |
フィルタ | 一致 デバイスカテゴリ 完全一致 desktop(またはmobile) |
ディメンションの「2ページ目」とは、セッション中に2番目に見たページという意味で、ユーザーがランディングページの直後に遷移したページのことです。よって、このレポートではランディングページごとに「次にどのページに遷移するユーザーが多いのか?」「どのページに遷移するとコンバージョンが多く発生するのか?」といった状況が明確になります。
こうした知見をランディングページの改修に利用しましょう。ランディングページから遷移させたい次のページを意識してCTA(Call To Action:ユーザーのクリックを喚起するボタンやリンク)を設計することで、意図を持ったページを作成でき、効果測定も容易になります。
セッション数が多い場合、ディメンションとしてメディアやキャンペーンを加えると、ランディングページの改修の方向性をさらに精緻にできます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。