214 AdWordsの分析

ユーザーが実際に入力した検索キーワードを確認する

AdWords(現:Google広告)に登録するキーワードのマッチタイプは、標準では「部分一致」となっています。キーワードが少なくても幅広い検索クエリにマッチするように考えられた設定ですが、部分一致には「拡張」という概念があり、類義語と思われる検索クエリに対しても広告を表示します。例えば、AdWordsの公式ヘルプには、キーワード「低炭水化物 ダイエット プラン」を部分一致で設定した場合、以下の検索クエリにマッチする可能性があるとしています。

  • 「炭水化物不使用 食品」
  • 「低炭水化物 ダイエット」
  • 「低カロリー レシピ」
  • 「地中海 ダイエット プラン」
  • 「炭水化物摂取制限 ダイエット プログラム」

上記であれば検索者の意図と大きく異ならないので、問題ないとも言えますが、ときに意図しない検索クエリに対しても広告が表示されるケースが起こります。そうした「意図しない検索クエリに対する広告」は、コンバージョンが発生しない無駄な広告費になりがちです。以下のカスタムレポートを作成し、「拡張」が適切に行われているかを定期的に確認しましょう。

カスタムレポートの設定内容

要素名内容
種類エクスプローラ
ディメンションAdWords広告グループ
クエリのマッチタイプ
キーワード
検索クエリ
指標セッション
フィルタメディア 完全一致 cpc
参照元 完全一致 google

ポイント

  • 検索クエリ」(または「検索語句」)とは、ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードのことです。リスティング広告では、ユーザーが入力するキーワードと広告主が出稿するキーワードを区別するため、前者を「検索クエリ」、後者を「キーワード」と表現します。
  • 広告を掲載したくない検索クエリを見つけた場合は、AdWordsの管理画面で「除外キーワード」として登録します。

意図しない検索クエリでの広告表示は、余計な費用の原因になります。除外すべきキーワードを効率よく発見しましょう。