218 AdWordsの分析
広告の掲載位置によるパフォーマンスの違いを確認する
リスティング広告について、AdWords(現:Google広告)の管理画面では「平均掲載順位」のみがわかります。「4.8位」とあれば4位か5位に掲載されたと理解しがちですが、実際には3位や6位にも掲載されています。より詳細な掲載位置を確認するには、以下のカスタムレポートを作成します。
カスタムレポートの設定内容
要素名 | 内容 |
---|---|
種類 | フラットケーブル |
ディメンション | キーワード |
AdWords広告スロット | |
指標 | 表示回数 |
クリック数 | |
クリック率 | |
(その他)※ | |
フィルタ | 参照元/メディア 完全一致 google / cpc |
※費用、クリック単価、セッション、新規セッション率、トランザクション数、収益、eコマースのコンバージョン率、1回のセッションあたりの値などが適当
ディメンション「AdWords広告スロット」の項目として表示される「Top」は、広告の掲載位置がGoogleの検索結果ページの上部(プレミアムポジション)であることを示しています。もう1つの「RHS」は検索結果の右カラム(Right Hand Side)の意味です。このレポートを利用すれば、広告を上部または右カラムのどちらに掲載すべきか、何位に掲載されるのを狙うべきか、合理的なヒントを得ることができるでしょう。
ポイント
- 具体的な掲載位置を示すディメンション「広告スロット位置」は、本書執筆時点では廃止されたとの注釈が付いています。利用しないほうがいいでしょう。
やみくもに上部を狙うと費用が膨れあがってしまいます。右カラムでも十分なクリック率があるなら、上限CPCを抑えるのも1つの戦略です。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。