221 リマーケティングの実施
Googleアナリティクスでリマーケティングを実施する
自社サイトを訪問したことのあるユーザーに対して、「購入した」「カートに商品を入れたが購入しなかった(カート落ちした)」などの特定の振る舞いを条件として広告を表示し、再訪問を促す施策のことを「リマーケティング」と呼びます。リマーケティングはコンバージョン率が比較的高くなりやすく、低いCPAでコンバージョンを獲得できることから、多くのECサイトやリードジェネレーションサイトで実施されています。
通常、リマーケティングを行うには、AdWords(現:Google広告)などの管理画面からリマーケティングタグを取得し、サイトの全ページに挿入する必要があります。そのタグによってサイトを訪問・コンバージョンしたユーザーのリストが作成され、そのリストに該当するユーザーだけに広告を表示することが可能になります。
一方、Googleアナリティクスを導入しているサイトでは、通称「GAリマーケティング」と呼ばれる手法が主流になっています。これはAdWordsのリマーケティングで利用するユーザーリストを、Googleアナリティクスのトラッキングコードに基づいて作成できる機能で、GoogleアナリティクスとAdWordsをリンクすれば誰でも利用できます。
ポイント
- Googleアナリティクスで作成したリマーケティングのユーザーリストは、AdWordsのディスプレイネットワークと検索ネットワークで利用できます。
- 検索ネットワークで行うリマーケティングは、リストに該当するユーザーが特定の検索クエリで検索した場合に広告を表示するもので、「RLSA」(Remarketing List for Search Ads)とも呼ばれます。
- 2017年5月以降、GAリマーケティングではユーザーのGoogleアカウントを利用し、デバイスをまたいでリマーケティング広告を表示できるようになっています。
Googleアナリティクスのリマーケティング機能を利用すれば、トラッキングコードを修正することなく、AdWordsのユーザーリストを作成できます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。