244 外部ツールの活用
定期レポーティングをTableauで省力化する
Googleアナリティクスで定期的にレポートを生成する方法としては、マイレポートやメール配信の機能があります。一方、さらに詳細なレベルで定期レポートを行うには、外部ツールとして「BIツール」を導入する方法があります。「BI」とは「Business Intelligence」の略で、大量のデータを処理・分析することで、企業の意思決定に役立つ知見を得る手法を指します。BIツールを利用すると、特に以下のケースで大きなメリットがあるでしょう。
大規模な組織での共有
1つのサイトにWeb担当者やマーケターが複数おり、そのようなサイトが部署や事業部単位で複数存在する場合でも、メンバー全員にすばやくサイトパフォーマンスを周知できます。
Web担当者の負担軽減
Web担当者が定例会議に提出するレポートの作成に忙殺されてしまい、本来やるべき施策の立案ができない場合でも、レポートのクオリティを下げずに作業を省力化できます。
筆者がおすすめするBIツールに「Tableau」(タブロー)があります。有料のツールですが、Googleアナリティクスに直接接続してレポートやダッシュボードを作成しておけば、毎月のデータ更新作業は5分程度で完了します。また、データの深掘りによって知見を得る「データディスカバリー」のためのツールとしても優れています。
Tableauを使えば、基幹システムや気象のデータなどを取り込んで、実店舗とECサイトの差や気象による売れ筋商品の変化なども把握できます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。