260 トラッキングの不具合
自分でトラッキングビーコンを送信して実際に検証する
筆者はGoogleアナリティクスの公式コミュニティで2,000回以上回答していますが、回答にあたって公式ヘルプにも、海外のコミュニティにも情報がないときは、自分で検証します。
その検証方法ですが、特に難しいことはありません。月額利用料が数百円のレンタルサーバーで、コンテンツはまったくない白紙のページを作成し、GoogleアナリティクスのトラッキングコードやGoogleタグマネージャのコンテナスニペットを記述するだけです。
そして、検証したい内容に沿ったページ遷移やリンクのクリックを行い、「どのような内容のトラッキングビーコンが送信されるのか?」「Googleアナリティクスでどのようにレポートされるのか?」といったように、実際に起こった事象を確認します。いわば、ヘルプなどの二次情報でなく、一次情報を確認するわけです。
この一次情報を確認する作業は、Googleアナリティクスの仕組みを理解するうえでも非常に勉強になるので、ヘルプやコミュニティに情報がない場合や、情報があっても信憑性に疑問がある場合は、自身での検証をおすすめします。
Googleアナリティクスの検証環境を構築することは、それほど難しくありません。解析結果を深く知るための手段として、覚えておいてください。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。