189 集客の施策
ユーザーの定着度を確認し、中期的に有効な施策を見つける
ワザ114で解説した[コホート分析]レポートでは、集客した新規ユーザーの「定着度」がわかります。このレポートを活用すれば、「定着率の高い施策」や「定着率の高いユーザー層」を特定し、効率よくユーザー数やセッション数を増やすことが可能です。
例えば、自然検索とリスティング広告で獲得したユーザーの定着率を比較したい場合、レポートを以下のように設定します。仮にセグメント「有料のトラフィック」の定着率が「自然検索トラフィック」を上回っているとすると、ユーザー数を効率よく増加させるには、SEOよりもリスティング広告の施策を強化すべき、という判断ができます。
ユーザー > コホート分析
ポイント
- 同様に、顧客の年齢層や性別、デバイス、国や地域、ランディングページなどを条件にしたセグメントを適用することで、定着率が高いユーザー層を発見できます。
- レポートの[指標]は、ECサイトなら[ユーザーあたりの収益]、メディアサイトなら[ユーザーあたりのページビュー]を選択すると、サイトの目的により合致した「定着」の判断が行えます。
[コホート分析]レポートにセグメントを適用することで、ユーザーの再訪問を効率よく獲得している施策や属性、コンテンツなどを特定できます。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。