194 集客の施策

曜日・時間別のユーザーの習慣を把握する

サイトを訪問するユーザーの多くは、1週間や1日の中で一定のサイクルを持っています。「月曜日から金曜日までは仕事、土日は休み」「平日は朝6時ごろ起床し、夜0時ごろ就寝」というユーザーは大勢おり、そのサイクルがセッション数コンバージョン率にも当然影響してきます。そうした曜日・時間別での主要指標の差異は、以下のようなカスタムレポートを作成することで確認できます。

曜日・時間別のユーザーの習慣を把握する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

カスタムレポートの設定内容

要素名内容
種類フラットテーブル
ディメンション曜日の名前
指標セッション
直帰率
新規セッション率
コンバージョン率
eコマースのコンバージョン率
トランザクション数

曜日・時間別のユーザーの習慣を把握する - できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版

コンバージョン率が高い曜日と時間を見つけたら、リスティング広告の上限クリック単価をその時間帯に引き上げたり、その時間帯から推測されるユーザーのシチュエーションにあわせた広告を掲載したりするなどの施策が有効です。コンバージョン率の高いターゲットトラフィックをより多くサイトに誘導することで、コンバージョン率を改善できます。

ポイント

  • カスタムレポートの種類として[フラットテーブル]を選択することで、複数のディメンションの組み合わせを軸とした分析が行えます。[エクスプローラ]を選択した場合は、まず曜日をディメンションとした指標が表示され、曜日をクリックすると時間がディメンションとなります。
  • このカスタムレポートのレポート期間は、すべての曜日が同じ回数分だけ含まれるように設定してください。曜日ごとの指標を正確に比較できます。
  • 加えて、このカスタムレポートはデバイスカテゴリごとに判断することをおすすめします。パソコンかスマートフォンかで、サイトを利用する曜日や時間に違いがあることはよくあるためです。方法としては、カスタムレポートをワザ053で解説したデバイスごとのビューに紐付ける、カスタムレポートにデバイスごとのセグメントを適用する、などがあります。
  • ワザ102で解説した[ホーム]には、曜日・時間別のユーザー数をグラフィカルに表現したウィジェットがあります。傾向を早づかみしたいときにはそちらが便利です。

決まった時間帯に指標が変化するパターンを発見できれば、広告の出稿やコンテンツの公開、SNSへの告知のタイミングとして参考になります。