196 デバイスごとの施策
直帰率が高いデバイスには早急な対策を行う
全セッション数から直帰セッションを差し引いた数を「有効訪問数」と呼ぶことがあります。逆に言うと、直帰セッションはコンバージョンが発生するはずもない「無効訪問数」とも考えられます。Web解析の現場で直帰率が問題視されやすいのはそのためで、実際、直帰率を下げる施策はコンバージョン率の改善につながりやすく、意味のある取り組みであることが多くなっています。
直帰率を下げる施策を立案するにあたっても、サイト全体のトラフィックをセグメントして考えることの重要性は変わりません。セグメントして考えるうえで、真っ先に確認してほしいのがデバイス別の直帰率です。デバイスによって大きく直帰率が異なることがあり、例えば、スマートフォンからのセッションの構成比がサイト全体の3割を超えていて、直帰率が目安として50%を超える場合には、優先度の高い改善対象と考えられます。
ユーザー > モバイル > 概要
ポイント
- デバイスごとの直帰率は、[モバイル]→[概要]レポートの表で把握できます。また、上記のように表を[サイト平均と比較]に切り替えて、指標で[直帰率]を選択するとデバイス間の差がわかりやすくなります。
- ワザ053で解説した「デバイスごとのビュー」を作成すると、特定のデバイスごとの分析がしやすくなります。
直帰率の改善は、コンバージョン率アップにつながりやすい施策です。デバイス別に大きく異なる場合が多いため、早めに確認しておきましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。