212 AdWordsの分析
Google AdWordsの効果を大きな視点から評価する
GoogleアナリティクスをAdWords(現:Google広告)の効果測定に利用したい、というニーズは高いでしょう。しかし、[集客]メニューの[AdWords]配下には多数のレポートがあり、何を確認すればいいのかわからない人も多くいます。そこで、最初はAdWordsからのトラフィックがほかのトラフィックに比べて、どのような指標が異なっているのかを確認することをおすすめします。
Googleの自然検索トラフィックとの比較
同じGoogleからの検索トラフィックという意味で、AdWordsの検索連動キャンペーンとGoogleの自然検索を比較します。[参照元/メディア]レポートで、参照元/メディアに「google」を含むフィルタを適用しましょう。AdWordsのリスティング広告は「google / cpc」、自然検索は「google / organic」と表示されます。
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Yahoo!プロモーション広告との比較
同じリスティング広告として、AdWordsとYahoo!プロモーション広告のパフォーマンスを比較します。同様に参照元/メディアに「cpc」を含むフィルタを適用すると、AdWordsのリスティング広告は「google / cpc」、Yahoo!プロモーション広告は「yahoo / cpc」と表示されます。
これら2つの比較を行うと、AdWordsがサイト全体のトラフィックの中でどのような重要度を持つのかを把握できます。コンバージョンを十分に牽引しているのか、十分な効果がなく改善が必要なのか、大きな視点で見渡してみましょう。その後、[AdWords]配下の詳細なレポートへブレークダウンしていきます。
ポイント
- 上記はキャンペーントラッキング(ワザ063を参照)を精緻に行い、ディスプレイ広告には「cpc」以外の値(例えば「display」)をutm_mediumにセットしていることを前提にしています。
AdWordsの詳細な分析を始める前に、ほかのトラフィックとの比較という大きな視点でサイトへのインパクトを理解しておきましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。