213 AdWordsの分析
複数の広告文からパフォーマンスの違いを見つける
AdWords(現:Google広告)のアカウントとリンクすると、非常に多くの情報がGoogleアナリティクスに取り込まれます。その結果は[AdWords]配下のレポートに表示されますが、頻繁に確認することになるのが[キャンペーン]レポートです。このレポートではAdWordsの管理画面から作成した「キャンペーン」や「広告グループ」ごとの実績を確認できます。
このレポートの中でも、特に見ておきたいのが、広告文(広告のコンテンツ)の違いによるパフォーマンスの差異です。AdWordsの成果を改善する手法の1つに、広告グループに複数の広告を投入し、それぞれを競わせてパフォーマンスの高い広告を残すというものがあり、「広告テスト」とも呼ばれます。そのような広告テストをすでに実施しているなら、[AdWords]→[キャンペーン]レポートを以下のように設定することで成果を確認できます。
- プライマリディメンションを[AdWords広告グループ]に切り替える
- セカンダリディメンションに[広告のコンテンツ]を適用する
- レポートにフィルタを適用し、確認したい広告グループに絞り込む
集客 > AdWords > キャンペーン
[キャンペーン]レポートで直帰率とコンバージョン率を比較するには、指標グループを[利用状況]に切り替えます。また、表示回数とクリック率を比較するには[クリック]に切り替えます。クリック率やコンバージョン率が悪い広告は掲載をストップする一方で、優秀な広告文から派生させた新しい広告文を作成し、出稿する作業を繰り返すことで、もっともクリックされやすく、コンバージョンしやすい広告文にたどり着けるでしょう。
ポイント
- [AdWords]配下のレポートを表示するには、あらかじめAdWordsのアカウントとのリンク設定を行っておく必要があります(ワザ058を参照)。
非常に似たような文意の広告でも、クリック率に2倍以上の差がつくことがあります。広告テストを実施し、このワザで成果を確認しましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。