225 リマーケティングの実施
コンバージョンサイクルにあわせてリマーケティング期間を設定する
リマーケティングのユーザーリストを作成するときの設定項目として「有効期間」があり(ワザ222を参照)、リストに入ったユーザーに対して何日間、広告を表示するかを指定できます。この有効期間は、ユーザーの商品検討期間にあわせるのが理想的です。
短すぎれば販売機会を失いますし、長すぎれば別のサイトですでに購入してしまった、または購入を諦めてしまったユーザーに広告を出し続けることになり、いずれにしてもパフォーマンスは下がります。このベストな日数は[マルチチャネル]配下の[所要期間]レポートから推測できます。
コンバージョン > マルチチャネル > 所要期間
このレポートはコンバージョンしたユーザーに限定して、コンバージョンに至るまでの所要期間が何日であったかを可視化します。[ルックバックウィンドウ]を最大の90日に設定し、あらかじめ用意されているコンバージョンセグメント[経路の数 > 1]を適用すると、複数回の訪問を経て発生した購入をもっとも正しく表示できます。そのうえで、レポートに表示される所要期間にあわせて、ユーザーリストの有効期間を調整するといいでしょう。
ポイント
- 標準ではすべてのコンバージョン(トランザクションと目標)がレポートの対象になっていますが、画面左上にある[コンバージョン]から特定のものに絞り込めます。
- eコマーストラッキングを実装しているなら、[コンバージョン]メニューの[eコマース]→[購入までの間隔]レポートも参考になります。
高額な商品では、購入までに相応の検討期間があるはずです。その日数にあわせてリマーケティング期間を設定するのが合理的となります。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。