253 レポートの疑問

実際の販売数やリード登録数とコンバージョン数が違う原因を知る

リードジェネレーションサイトでは、フォームから資料請求したユーザーの情報が、社内のデータベースなどに記録されるようになっていると思います。この資料請求のサンキューページをGoogleアナリティクスで目標設定していれば、データベースのリード登録数とコンバージョン数はほぼ一致してくるはずですが、大きな差がある場合、以下のような原因が考えられます。

目標のURLの記述にミスがある

目標のタイプを[到達ページ]にしたとき、ゴールページ(サンキューページ)として指定するURLとしてはリクエストURI、つまりホスト名を除いた部分を記述すべきです。例えば、サンキューページのURLが「https://dekiru.net/thanks.html」なら「/thanks.html」と記述すべきですが、「https://」から記述してしまう人が多いようです。

目標のマッチタイプにミスがある

サンキューページのURLに値が変わるパラメータが付与されるケースでは、マッチタイプとして[正規表現]を選択するのが正解です。これを[等しい]にすると完全一致となり、目標に一致するページがない状態になってしまいます。

目標の正規表現の記述にミスがある

ゴールページのURLを正規表現で指定するときには、その記述に細心の注意を払いましょう。ワザ151を参考に記述し、目標として適切に捕捉されるようにします。

ビューの設定やフィルタで書き換えたURLに対応できていない

ビューの設定で「デフォルトのページ」を設定している場合(ワザ032を参照)や、クロスドメイントラッキングにおいてページを「ホスト名+URL」に書き換えている場合(ワザ072を参照)、ゴールページのURLは、その設定が反映されたあとのものにする必要があります。

トラッキングビーコンが送信されていない

特に多いのが、特定のデバイスやOS、ECサイトの場合は特定の決済方法を選択したときだけトラッキングビーコンが送信されないという、技術的なミスによるものです。コンバージョンが捕捉できていないデバイスやOSで実際にコンバージョンを発生させてみて、トラッキングビーコンが送信されているか、想定通りの内容かどうかを判断します。

ポイント

  • コンバージョン数(目標の完了数)とサンキューページのページ別訪問数を比較し、両者に大きな差があるなら、目標に関するミスを疑いましょう。どちらも「0」に近いなら、トラッキングビーコンの問題である可能性が高いと判断できます。

ECサイトで実際の販売数とコンバージョン数が違うのでは、成果の把握が根本的にできなくなってしまいます。早急に対策しましょう。