257 トラッキングの不具合
直帰率が異常に低いときは設定ミスを疑う
直帰率は低くても20%以上はあるのが一般的です。それよりも低い場合、原因としてはトラッキングコードの挿入ミスが疑われます。コードのミスというのは、単にコードを挿入し忘れているのではなく、同一のトラッキングID(ウェブプロパティID)のコードを複数挿入してしまい、1ページの表示に対して複数のページビューが発生している状態が想定されます。
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例えば、もともとページのHTMLソースにトラッキングコードを直接挿入しており、その後Googleタグマネージャに移行したが、元のコードを削除し忘れている、といったケースが考えられます。また、eコマーストラッキングやクロスデバイストラッキングなど、カスタマイズしたコードの実装を伴う設定において、何らかのミスが発生しているのかもしれません。疑わしいときはChromeのアドオン「Tag Assistant」で確認しましょう。
ポイント
- ワザ027で解説した「Google Analytics Debugger」を使うと、トラッキングビーコンの内容を詳細に確認できます。
サイト全体の直帰率が1桁で安定することは、どんなに優秀なサイトでもありえません。この場合は設定ではなく、コードのミスを疑います。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。