150 セグメントの活用
特定パターンのコンバージョンでセグメントを作成する
セグメント(アドバンスセグメント)はほとんどのレポートで利用できますが、[コンバージョン]メニューの[マルチチャネル]配下のレポートには、通常のセグメントとは異なる「コンバージョンセグメント」が用意されています。[マルチチャネル]配下のレポート自体がコンバージョンしたユーザーだけを対象とした特殊なレポートと言えるので、それらに適用するセグメントも特殊なセグメントとなっています。
コンバージョンセグメントを適用する
セグメントを適用する方法は、通常のセグメントとほぼ同じです。標準で10種類のセグメントが用意されており、同時に4つまでのセグメントを選択して比較できます。
コンバージョン > マルチチャネル > コンバージョン経路
新しいコンバージョンセグメントを作成する
コンバージョンセグメントでも任意の条件で新しいセグメントを作成でき、[起点][アシスト][終点]といったように、コンバージョン経路のどの段階で関わったかを条件として選択できるのが特徴です。例えば、以下の手順で作成している「ディスプレイ広告が起点」や、「メールマガジンがアシストとして関わっている」セグメントなどを活用するといいでしょう。
それぞれのセグメントがコンバージョン全体のどれくらいの割合を占めているかによって、各チャネルのコンバージョンへの貢献度を確認できます。施策の優先度や、広告費の予算配分を決めるヒントとして参考になるはずです。
ポイント
- [コンバージョン経路]レポートやコンバージョンセグメントを活用する前提として、Googleアナリティクスの目標設定(ワザ037を参照)やキャンペーントラッキング(ワザ063を参照)が適切に行われている必要があります。
実行した施策がコンバージョンのどの段階で貢献しているか、思いつく仮説をコンバージョンセグメントで検証してみましょう。
本コンテンツは、インプレスの書籍『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260』を、著者の許諾のもとに無料公開したものです。記事一覧(目次)や「まえがき」は以下のリンクからご覧ください。
- 本書発行時点(2017年11月)の情報に基づいています。
- 本書は2色刷のため、画面はグレースケールとなります。